光で浮かぶ地形図！QRコード！浮世絵！セラミックス3Dプリンターとリトフェインで広がる情報表現の世界 セラミックは硬くて白いだけの素材だと思っていませんか？ 実は、光で情報を読むことができるんです。 １． リトフェインとは、厚みの差で光の透過量をコントロールする技術。 厚い部分は光を遮り、薄い部分は光を通す。 まるで光の陰影で絵を描くような造形です。 こちらは滋賀県の地形図。 低い部分は薄く、高い部分は厚くプリントされます。 セラミックスでできたこの部品に後ろから光を当てると濃淡がはっきりと確認できます。 沖島周辺の地形図など高精細な3Dプリンターで高解像度！ セラミックス製なので、耐久性が高く屋外でも使えます。 ２． 樹脂や石こうでもリトフェインは作れます。 でも、選ばれたのはセラミックス。 強度が高く高温でも劣化せず、質感も独特。 こちらはセラミックス製のQRコード。 普通なら印刷で作るところを、セラミックスの光造形で作製しました。 表面に段差があるだけなのに、光を通すと正確に読み取れます。 データを"光と影"で記録する、新しい表現方法です。 ３． 最新のセラミックス3Dプリンターで、大きな面積でも付加価値の高い造形が可能になりました。 こちらは葛飾北斎の富嶽三十六景。 厚みわずか2ミリのセラミックス板に、光と影で描かれた波と富士山が現れました。 セラミックス×3Dプリンターで、これまで硬い素材と呼ばれてきたものが、 光を透かす表現の素材になりました。 地形図、情報伝達、文化 硬い素材に光を通すことで新しい表現と価値を生み出し続けています。